小児矯正Q&A|子どもの矯正治療はいつから始めるのがおすすめですか?

お子さんのすこやかな成長を願う保護者の方にとって、歯並びやかみ合わせは大きな関心ごとではないでしょうか。
「まだ乳歯だから大丈夫」と思いながら見守っているうちに永久歯が生えそろい、気づいたときには歯並びが複雑になっていたというケースも。
小児矯正は、「子どもの成長という大きな味方」を活かせる時期に行うことが大切です。
今回は、小児矯正に関してよく寄せられる質問の中から、特に多い「開始時期」の疑問に答えながら、早期に相談することのメリットや装置について解説いたします。
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いつから始めるべき?5歳から10歳ごろが治療開始の目安です

お子さんの矯正治療を考える際、多くの方が気にされるのが「いつから始めたらよいのか」という点です。
小児矯正でよくあるこの質問について、治療を検討する一つの目安として、乳歯から永久歯への生えかわりが始まる「5歳から10歳ごろ」をご案内することがあります。
時期には個人差がありますが、一般的に5歳4ヶ月ごろから、下の前歯が乳歯から永久歯に生えかわります。
この時期は、顎の骨が大きく成長する段階にあり、歯が並ぶための土台を整えるために適した時期でもあるとされているのです。
参照:文部科学省|歯・口の健康づくりの理論と基礎知識|歯・口の発育と機能の発達p30-図7 >
もちろん、すべてのお子さんが同じペースで成長するわけではありません。
前歯の生えかわりの時期には個人差があり、顎の成長もお一人お一人で異なります。
そのため、適切な開始時期を知るためには、歯科医院でチェックを受けておくとよいでしょう。
お子さんの成長に合わせてタイミングを見極めることが、効果的に治療を進めることにつながります。
お子さんの状態に合わせて選べる矯正装置
矯正治療を始めるにあたっては、お子さんのお口の状態や年齢に合わせてさまざまな装置から選択します。
成長段階に合わせて適した装置を選ぶことで、お子さんの負担を抑えながら治療を進めることが可能です。
床矯正

拡大床という装置を用い、顎を広げて永久歯が生えるスペースを確保するための矯正です。取り外しが可能なので、食事や歯磨きは今まで通り行えます。
機能的矯正装置

おもに上の前歯が前方に出ているなど、特定のかみ合わせの状態の改善を目的として用いられることがあります。
食事や歯磨きの際は取り外し可能です。
歯列矯正用咬合誘導装置

おもに反対咬合(下の歯が上の歯より前に出る状態)を改善するために用いられるマウスピース型の装置です。
就寝中に装着するのが特徴で、年齢やお口の状態によっては3歳ごろから使用を検討できる装置もあります 。
お子さんによって適した装置は異なりますが、早期に相談いただくことで、お子さんのお口の状態や、日中の過ごし方、顎の成長のバランスを考慮し、負担の少ない方法を一緒に探していくことができます。
成長期に治療を始めることで得られるメリット

「大人になってからでも、よいのでは?」と思われるかもしれませんが、成長期にあるお子さんのうちに治療を始めることには、この時期ならではのメリットがあると考えられています。
成長期のお子さんは、上下の顎の骨のバランスを整えやすいという特徴があるからです。
骨格的な問題がある場合、この時期に適切なアプローチを行うことで、将来的な負担を抑えることにつながる場合があります。
また、歯並びやかみ合わせだけでなく「お口の機能」も重要なポイントです。
たとえば、指しゃぶりや口呼吸といった癖は、成長に影響を与えることがあります。
こうした機能的な問題を改善することで、食べものを噛み砕いて飲み込む力や、話をするときのお口の機能の発達を高めることが期待できます。
さらに、将来的に歯を抜く必要性を減らせる可能性があることも大きなメリットといえます。
先天的に歯が足りない場合や、歯が埋まったまま出てこないといったケースでも、早期発見により適切な対応が可能になる場合があります。
あらかじめ歯が生えるスペースを確保することで、永久歯を抜かずにきれいに並べられる可能性が高まるのです。
小児矯正は、単に歯をきれいに並べるだけでなく、すこやかな成長を支えるための総合的なケアともいえます。
早めに相談すると将来どんなよいことがあるの?

子どもの矯正治療において、早めに相談することにはどのような意義があるのでしょうか。
それは、お子さんが将来、より快適な食生活や会話を楽しめる環境を整えることにあります。
顎の発育をサポート
成長期に、顎の骨の幅や長さが適切に発育するよう促すことで、永久歯がきれいに並ぶためのスペースの確保をめざします。
永久歯の生えかわりを誘導
生えかわりを予測し、適切な位置に永久歯が萌出するように導くことで、歯並びやかみ合わせの問題が大きくなるのを抑えられる場合があります。
気持ちの面での影響
気になりやすい歯並びやかみ合わせを早い段階でケアすることで、見た目やかみやすさに関する不安が軽減され、お子さんの気持ちの面でよい影響が期待できる場合があります。
これらはすべて、成長という身体が発育する時期のまっただ中にいるお子さんだからこそ、取り組めることなのです。
矯正治療の進め方や通院の流れ
多くの方が気にされる矯正治療の進め方や通院の流れについて、当院での進め方をステップにわけて、わかりやすくご説明いたします。
Step01 カウンセリング・検査
まずはお口の中の状態を詳しく確認します。精密検査によって、歯並びだけでなく、顎の骨格の状態や癖の影響などを客観的に確認します。
Step02 治療計画のご提案
検査の結果をもとに、お子さんお一人お一人の成長に合わせた治療計画を立ててまいります。
保護者の方へ丁寧にご説明し、納得いただいた上で進めていきます。
Step03 治療スタート・定期通院
治療が始まると、定期的な通院が必要になります。
通院の頻度は、装置の種類や治療の進行度によって異なりますが、成長期のお子さんの変化を細やかに確認するため、計画的に通院することが大切です。
Step04 装置の調整とメンテナンス
治療中は、装置の調整だけでなく、磨きにくい場所の清掃や、むし歯の予防処置も丁寧に行います。
お口の中を常に清潔に保つことで、治療計画どおりに進めやすくなり、結果として治療期間が短くなる場合もあります。
むし歯予防にもつながる矯正治療

歯並びやかみ合わせが整うことは、むし歯や歯周病の予防において非常に重要です。
歯が重なっていたり、でこぼこに並んでいたりすると、どうしても歯ブラシが届きにくい場所ができてしまい、磨き残しが蓄積しやすくなります。
矯正治療によって歯並びを整えることは、日々のセルフケアの質を高め、お口の中を清潔に保てる環境を作ることにつながるのです。
小さいうちから歯並びを整えておくことは、生涯を通じたお口の健康維持を支えるために非常に役立つと考えられます。
生活習慣を見直して、すこやかな発育を

矯正治療をよりスムーズに進めるためには、日常的な生活習慣も大切です。
姿勢や食生活、睡眠の質などは、顎の成長や歯並びに少なからず影響します。
お食事の際によく噛むことを意識すれば、顎の筋肉が自然と鍛えられ、すこやかな発育を促すサポートになるでしょう。
また、日ごろからお口周りの筋肉の動かし方を意識することも効果的です。
当院では、矯正治療中のお子さんに向け、お口の機能を高めるためのアドバイスも行っております。
ご家庭での取り組みと、当院でのサポートを組み合わせることで、よりスムーズな治療経過をめざしましょう。
お子さんの歯並びやかみ合わせについてのご相談は当院へ

お子さんの歯並びやかみ合わせについて気になる点があれば、当院までお気軽にお声がけください。
当院は、単に歯並びを整えることだけを目的とせず、お子さんが一生涯を通して健康なお口の状態を維持できるよう、将来を見据えたサポートを大切にしています。
カウンセリングでは、デジタル機器などを活用した精密な検査をもとに、お子さんの不安を抑える工夫をしながら、コミュニケーションを重ねて適切な治療方針を決定します。
まずは、現在のお口の状態を確認する検査から始めてみませんか。
お一人お一人のお子さんの成長に寄り添い、本人の意欲を尊重しながら、楽しく通える環境を整えてお待ちしています。
疑問点やご不安があれば、些細なことでも遠慮なくスタッフまでお申し付けください。
お子さんのすこやかな未来のために、今できることをご一緒に考えていければ幸いです。
※自由診療です。治療費用:準備中
※お子さんの骨の成長には個人差があるため、治療計画が変更になる場合があります。
※マウスピース型矯正歯科装置は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
※大人になって矯正が再度必要になる場合もあります。