【昭島市の歯医者】入れ歯を使うメリットとは?噛むことと健康の関係


 
「入れ歯は、食事がしにくくなってから作ればよい?」
「作った入れ歯が合わなくなってきたけれど、そのまま使っても大丈夫?」
このように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
入れ歯は、失った歯を補って見た目を整えるだけのものではないのです。
お口に合った入れ歯を使うことで、噛む力を補い、残っている歯や顎にかかる負担を分散させることができます。
近年では、入れ歯などで噛む機能を補っている方は、使用していない方よりも死亡リスクや体重減少のリスクが低い傾向にあることも報告されました。
ただし、入れ歯を使えば寿命が延びると証明されたわけではありません。
大切なのは、お口に合った入れ歯で食事を楽しみ、定期的に入れ歯の調整やお口のメンテナンスを受けることです。
 
今回は、入れ歯を使うメリットと、噛むことが身体の健康にどのように関係しているのかをわかりやすくご紹介します。

 

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入れ歯のメリット~噛む力とかみ合わせを補えること~

歯を失ったままにすると、食べものを噛みにくくなるだけでなく、周りの歯やかみ合わせにも影響が及ぶことがあります。
入れ歯には、失った部分を補い、お口全体の働きを保ちやすくする役割があります。

 

入れ歯のメリット1.食べられるものの幅を保ちやすくなる

歯を失うと、肉や野菜など噛みごたえのあるものを避け、やわらかいものを選ぶ機会が増えることがあります。
お口に合った入れ歯で噛む力を補うと、食べものを細かく噛み砕きやすくなり、さまざまな食品を選びやすくなります。
好きなものを味わえることは、必要な栄養をとるためだけでなく、毎日の楽しみにもつながるでしょう。

 

入れ歯のメリット2.残っている歯への負担を分散できる

歯がない部分をそのままにすると、残っている歯だけで噛むことになり、一部の歯に負担が集中しやすくなります。
また、空いたすき間に周りの歯が傾いたり、噛み合う歯が伸びたりして、かみ合わせが変わることもあります。
入れ歯で歯のない部分を補うことで、噛む力をお口全体に分散し、残っている歯を守ることにもつながります。

 

入れ歯のメリット3.外科手術を行わずに失った歯を補える

入れ歯には、部分入れ歯と総入れ歯があり、どちらも取り外しが可能です。
外科手術を行わずに製作できるため、手術を避けたい方や、持病などによって手術が難しい方も検討できます。
保険診療と自由診療の入れ歯があり、見た目、つけ心地、費用などの希望に合わせて種類を選べることもメリットです。

 

 

「お口に合った入れ歯」と健康の深い関係

噛める状態を保つことは、食事から栄養をとり、身体を動かす力を保つ上でも大切です。
近年、日本の75歳以上の方を対象とした大規模な研究から、入れ歯の状態と健康との関係が報告されています。

 

状態のよい入れ歯を使う方は死亡リスクが低い傾向に

75歳以上の方18万6893人を平均3.2年間追跡した研究では、奥歯のかみ合わせが保たれておらず、状態の悪い入れ歯を使っている方や入れ歯を使っていない方は、奥歯のかみ合わせが保たれている方と比べて、死亡リスクが最大で1.8倍高いという結果でした。
 
一方、歯の残り方が同じ程度であっても、状態のよい入れ歯を使用している方は、合っていない入れ歯を使っている方や入れ歯を使っていない方よりも死亡リスクが低い傾向がみられました。

参照:大阪大学の研究専用ポータルサイト|良い入れ歯使用者は死亡リスクが低い >

 
また、全国の64歳以上の約4.8万人を最長9年間追跡した研究でも、入れ歯やブリッジ、インプラントなどを継続して使用していた方は、使用していなかった方よりも生存する割合が高い傾向にあることが示されています。

参照:東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)「入れ歯などの継続使用が高齢者の寿命を延ばす可能性~全国約4.8万人を対象とした最大9年間の追跡調査で明らかに~」 >

 
これらは、入れ歯を使うことだけで直接寿命を延ばせることを証明した研究ではありません。
寿命の延伸には、健康状態や生活習慣など、さまざまな要因が関係します。
 
それでも、歯を失った後に噛む機能を補い、お口に合う状態を保つことが、健康維持によい影響を与える可能性が示された点は注目したいところです。

 

 

「噛みにくさ」を軽減すると体重減少の予防に

シニア世代の方の中には、体重が減少すると、筋力や体力の低下につながると心配している方もいらっしゃいます。
噛みにくさがある方は「食べやすいもの」に食事の内容が偏り、食事量が少なくなってしまうこともあります。
健康維持のためにも、お口の状態を確認することが大切です。

 

入れ歯などの使用で体重減少リスクが低い傾向に

65歳以上の方を3年間追跡した研究では、歯が19本以下の方でも、入れ歯やブリッジを使用している場合は、使用していない場合と比べて、10%以上の体重減少が起こるリスクが約37%低いという結果が報告されました。

参照:東北大学Press Release「歯を失った人でも入れ歯・ブリッジを使っていると体重減少のリスクが約37%低下」 >

 
歯が少なくても、入れ歯などで噛む機能を補うことで食事の選択肢が広がり、栄養状態を保ちやすくなる可能性があります。
 
単に入れ歯を装着していればよいのではなく、痛みがなく、外れにくい、食事に使える「よい状態の入れ歯」に保っておくことが重要です。

 

 

入れ歯は作った後の調整が大切です

入れ歯は一度製作したら終わりではなく、お口の変化に合わせて調整しながら使うものです。
というのも、年月とともに、歯ぐきや顎の形、残っている歯の状態は変化するからです。
完成したときに合っていた入れ歯でも、少しずつズレが生じて、外れやすくなったり、痛みを感じたりすることがあります。

 

痛みや違和感を我慢する必要はありません

入れ歯が合わないと、痛い部分を避けて反対側ばかりで噛んだり、食事のときだけ外したりすることがあります。それでは、入れ歯の噛む力を補う役割を十分に活かせません。
 
次のような違和感がある場合は、調整が必要なことがあります。

✔噛むと歯ぐきが痛い
✔会話中や食事中に外れやすい
✔食べものが入れ歯の下に入りやすい
✔入れ歯が動いて噛みにくい
✔口内炎や傷が繰り返しできる
✔かみ合わせに違和感がある

合わないからといって自分で入れ歯を削ったり、市販の接着剤で固定したりすると、かみ合わせが変わってしまうことがあります。
ご自身で直そうとせず、歯科医院でお口の状態と入れ歯の両方のチェックを受けるようにしましょう。

 

新しい入れ歯には慣れる期間も必要です

新しい入れ歯は、お口に合うように製作したものであっても、初めは異物感が出る場合があります。
歯ぐきに当たる部分やかみ合わせを少しずつ調整することで、使いやすくなることも少なくありません。
「入れ歯は合わないもの」とあきらめる前に、どのようなときに痛いのか、何が噛みにくいのかを歯科医師にお伝えください。
食事に支障なく使える入れ歯をめざして、必要な調整を重ねていきます。

 

 

毎日のお手入れと定期的な調整を続けましょう

入れ歯には食べかすや細菌が付着します。
清潔な状態を保つことは、口臭や歯ぐきの炎症の予防、残っている歯の健康維持に役立ちます。

 

入れ歯とお口の中を別々に磨きます

入れ歯は、お口から外して次の流れでお手入れします。

 

1.流水で食べかすなどを洗い流す

入れ歯を外し、流水で表面の食べかすや汚れを洗い流します。
熱湯をかけると入れ歯が変形するおそれがあるため、水またはぬるま湯を使用してください。

 

2.入れ歯用ブラシで磨く

入れ歯用ブラシなどを使い、部分入れ歯の金具の周りや、歯ぐきに触れる内側までやさしく磨きましょう。
一般的な歯磨き粉には研磨剤が含まれているものがあり、入れ歯の表面を傷つける可能性があるため、使用を避けてください。

 

3.入れ歯用洗浄剤を使用する

目に見えにくい汚れや細菌を落とすために、入れ歯用洗浄剤も使用します。
使用後は、洗浄剤が残らないように流水で十分にすすぎましょう。

 

4.残っている歯や歯ぐきを磨く

入れ歯を外した後は、残っている歯や歯ぐき、舌も丁寧に磨きます。

 

5.歯科医師から説明された方法で保管する

夜間の装着や保管方法は、お口や入れ歯の状態によって異なります。歯科医師から説明された方法で保管してください。
 
また、入れ歯を洗うときは、水を張った洗面器の上などでお手入れすると、落としたときの破損を防ぎやすくなります。

 

定期検診では入れ歯とお口全体を確認します

毎日お手入れをしていても、入れ歯のすり減りやかみ合わせの変化は少しずつ進むことがあります。
定期検診では、入れ歯の状態だけでなく、残っている歯のむし歯や歯周病、歯ぐきの状態も確認します。
早めに小さなずれを調整できれば、入れ歯を使いやすい状態に保ち、残っている歯への負担も減らしやすくなりますので、定期的に調整を受けましょう。

 

 

入れ歯の痛みや噛みにくさは当院にご相談ください

お口に合った入れ歯で噛むことは、食事の選択肢を広げ、必要な栄養をとるために役立ちます。
大規模な研究でも、状態のよい入れ歯や歯を補う装置を継続して使うと、死亡リスクや体重減少リスクが低くなる傾向にあることがわかりました。
大切なのは、入れ歯を持っているということではなく、無理なく食事に使える「よい状態の入れ歯」に保つことです。
 
「最近外れやすくなった」「硬いものを避けるようになった」「歯ぐきに当たって痛い」と感じたら、我慢せずにご相談ください。
お口の状態やご希望を丁寧にうかがい、かみ合わせや入れ歯の当たり方を確認します。
現在お使いの入れ歯、他院で製作された入れ歯の調整はもちろん、新しい入れ歯の製作についてもご相談いただけます。
食事を楽しみ、すこやかな毎日を送るために、使いやすい「よい入れ歯」の状態を保っていきましょう。


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